麒麟がくるとお灸
第6回の大河ドラマ、「麒麟がくる」で吉田剛太郎さん演じる、松永久秀が二日間、しゃっくりが止まらず、背中にお灸をしている場面がありました。
お灸の場所は肺兪穴のあたりでした。肺兪(はいゆ)は背中にあるツボです。肩甲骨の角と背骨の間にあります。肺兪の名前にある「肺」は文字通り肺の事です。兪は運ぶという意味があり、肺兪というのは肺に気を送るという所から名付けられました。肺兪には肺疾患を治すツボという意味があります。
しゃっくりの原因は横隔膜の痙攣と関係があるので膈兪穴(かくゆ)でも良いと思って見ていました。膈は横隔膜を指します。
しかし、戦国時代ではしゃっくりが横隔膜が原因の一部だとは分からないので、あえて肺の疾患に効くツボを使ったのかなと推察しました。
大河ドラマを見ながら時代背景を考えるのも楽しいと思いました。