そろっと夕飯しなくっちゃ！

時計の針は16時。

読んでいた雑誌を閉じて「そろっと夕飯しなくっちゃ！」と小さな声でつぶやいたこの方。

職員はすぐに冷蔵庫へご案内し、

「何作りますぅ～？」(職員）

「あるもので作る！」

冷蔵庫の中を見て、

「これ私のじゃないもの。」

「みんなで使うのだから、いいですよ。」(職員）

人参を渡すと、

「いらない！」

次にえのきを渡すと、

「いいじゃない～。簡単で。これいいの？」

えのきを2袋手に取り、「ありがとう！」

包丁でえのきの石づきを取り、

丁寧に洗ってフライパンへ投入！

「あと30分あるね！」

※予測できない段取りに慌てる職員。

　だって、今までこんなことなかったんです！

　うれしい！

　何を作ってくれるんだろう！！

　職員のワクワクが止まりません！！！！

「炒めればいいじゃない！」

「ちょっと多かったかなぁ。」

「(味付け）醤油だけ！」

味付けも、炒めるのも、ご自分で全て判断して料理の工程をすべて行うのは〇年ぶり？なんです！

※別ユニットの職員も見に来て「わぁ！すごいすごい！」

　大盛り上がり！

しっかり焼いて、

「このくらいでいいな。」

「この皿がいいな。」

「よし、もうできたよ。」

と皿に盛り付けて…

じゃ～～～ん！！！！

完成！！！

「えのきの醤油炒め」

味見なし！

「食べてからの、お楽しみだよ。」

と仰っていましたが、

とっても美味しかったですよ。

職員が涙が出るほどうれしかった、16時半の出来事でした。

恩田