はあとふるあたごデイサービスセンターさかえ

頭の衰えを防ぐために…②

デイサービスセンターさかえの玄関前の写真です　(´▽｀*)

今回は、「認知症とMCI（軽度認知症）の有病率」についてです。

認知症の中核症状（認知症の方なら誰でも現れる症状のことをいいます）である認知機能障害は、

①複合的注意（ボンヤリとしていて反応が遅い）

②遂行機能（物事を段取りよく進められない。買物、掃除、洗濯など）

③学習と記憶（日常の出来事事態の記憶を忘れる。思い出せない。新しい事を覚えられない。食事したことなど）

➃言語（字が書けない。会話、物の名前、読みができないなど）

⑤知覚運動（立体的に図形が描けない、キツネなどの模倣ができない、よく知っている場所で道に迷う、模様が虫や人に見える、実際にない物が見える、使い慣れた道具をうまく使えないなど）

⑥社会認知（相手や周囲の状況を認識し、状況に応じた行動がとれないなど）

上記のうち、１つまたはそれ以上に該当し、そのような状況が6ヶ月以上継続して続き、生活に支障をきたす（社会的も含め）ことで、認知機能障害がある状態とされています。

MCI（認知症の前の段階をいいます）

①認知機能低下の訴え

②日常生活の自立

③認知症ではない

➃正常な認知機能ではない（他の人から見て、認知機能の低下が確認できる）

→MCIの重要性は、ある一定の割合で認知機能が正常な領域へ移行する（改善）ことが確認されており、認知症予防ないし発症を遅らせることができるという報告もされています。

引用・参考文献）3STEPで認知症予防　コグニサイズ指導マニュアル　2020.3.25

認知症の有病率　※下記の特徴的な症状があるから、その認知症ではなく、医療機関からの細かな検査、診断が必要です。

①アルツハイマー型認知症　67.6％

特徴的な症状：食事を食べたこと事態を忘れる。その場の取り繕いをする。物が取られたと妄想をいう。など

②脳血管性型認知症　19.5％

特徴的な症状：覚えているところとそうでないところ等が、まだらに存在するなど

脳血管の障害された場所で、症状が異なる

③レビー小体型認知症　4.3％

特徴的な症状：机などの模様が、人の顔に見える等の幻視の訴えがある。日中、ボーっとしている時とはっきりしているなどの波　　があるなど

➃その他　8.6％

引用文献）厚生労働科学研究費補助金認知症対策総合研究事業「都市部における認知症有病率と認知症の生活機能障害への対応」平成23年度～平成24年度　総合研究報告書より

認知症といっても色々な型があり、症状もさまざまです。身近な人はもちろんのこと、多くの世の中の方が認知症にならないこと、なったとしても安心して暮らせる世の中であっていただけるよう努めていきたいと思います。

次回は、「修正可能な危険因子について」です。