はあとふるあたごデイサービスセンターさかえ
三条市では、
「居宅介護支援」「デイサービス」「グループホーム」「福祉用具」の4つのサービスを提供しています。
このページでは、「デイサービス」についてご紹介します。
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認知症の不可解な「あるある」の裏にある心理を探ってみよう
認知症の行動の1つである 「収集行動」についてです。
紙やゴミを集めてため込んでしまうことには、何かその方なりの意味があるかもしれません…
時代背景として1970年代のオイルショックの時代に感じた「紙が手に入らなくなるかもしれない」という不安が蘇(よみがえ)り、子供がカゼを引きやすいためいつもティッシュが欠かせなかったという経験から、紙類を収集していたということもあります。
私たちも、「物がない」よりは「ある」ほうが安心であることが多いと思います。(昨今のコロナ社会、物価上昇などにより)
👉収集行動が見られた際のケア・対応のポイント
・集めている理由を率直に聞き、本人の安心に結びつく対応を考える。
・収集しても問題のない物であれば、しばらく様子を見る。
・不衛生な物を集めている場合は、本人にわからないようにこっそりと処分する。→清潔なティッシュを渡して落ち着くこともある
補足)認知症とは、記憶が苦手になるだけの病気ではありません。
・認知症の「認」は、「認識」の認であり、「わかる」ということ。
・認知症の「知」は、「知識」の知であり、「知っていること」です。
認知症は、生活の中で、「わかる(認)」と「知っている(知)」に苦手の波(症状)があり、判断に誤りが生じて起こることをいいます。不安から不満。不満から不信。不信から不穏にならないように、認知症の人(認知症を患っていない方を含めた世の中全ての人々も含め)が見ている世界を想像し、どんな苦手が生じているか、どう「わかろうとしているのか」を考えるようにしていき、人々が健康(健幸)に暮らせる世の中になってほしいと願う今日この頃です。
認知症の本質の例です。
「ヒマワリの花だ…(記憶)」ということと、ヒマワリの花だ…(視覚的情報の認識)が一致しないズレが生じて、物事を正しく認識することが苦手になっている生活が一定期間続くことをいいます。
硬い話になりましたが、認知症の方が見ている世界など今後も掲載していきたいと思います(^^)